(妹がやってきた!)
スーツケースにリュックサック、紙袋2つに、母の手作り餃子をにおわせながら関西から2時間半かけてやってきた。
大荷物の中身は、母から持たされた、たらみのゼリー、野菜ジュース、アンパンマンジュース、ソーセージにハム・・・
お母さん、ここでも買えますが・・・
気持ちがありがたいので感謝します。
今回、彼女のおかげで出産準備(私編)が完了した。最後の出産準備は、私の散髪だった。
2年間伸ばした髪を切り、ヘアードネーションをしているNPO法人に髪の毛を送ることができた。31cm以上でどんな髪でも医療用のウィグにするために寄付することができるそうで、妹のおかげで叶った。(JHDAC)
2年前にヘアードネーションのことを伝えると、私の髪を将来使ってくれる人のためにと、1万円を超すシャンプー・リンスを職場から買ってきた妹。今まで、380円くらいだったので、私の髪の毛はびっくりしたと思う。
いつも、そんな妹の予測不能な行動に驚かされる。
今回、病院の検診に付き合ってくれ、36週から聞くことができる胎児の鼓動を一緒に聞きに行った。ジョイスの心音を聞き始めて5分、妹が頭を振り始めた。ジョイスの心音と時々動くときに聞こえている雑音が合さり、音楽のようだという。ジョイスがリズムを取っているようだねっと、心音のビートに合わせてノリノリで首を振っている。 わが妹、大丈夫だろうか・・・ 笑
私たちの共通点は、二人とも非常にスローなことだ。そのため、二人が揃ってしまうと、さらにゆる~くなり、毎日が日曜日みたになってしまう。
一概にスローと言っても色々タイプがあり、私は、スローなくせに周りにはせっかち(嫌な感じの人です。自覚してます。)一方、妹は、スローだが人にも穏やかで、驚くほど寛容だ。5歳違いの妹だが、子どもの頃から、あまり喧嘩したことがないし、妹が怒っているところをめったに見ない。
妹を見ていると、いつも思い出す御言葉がある。「愛する兄弟たちよ。このことを知っておきなさい。人はすべて、聞くに早く、語るにおそく、怒るにおそくあるべきである。」ヤコブ1章19節
妹がいつも受身で寛容なため、娘(まなみ)は、妹を捕まえると永遠に話し続ける。英語、日本語、擬音語のごちゃ混ぜでしゃべる娘の話しを、妹自身はあまり理解してないと思うが、30分、1時間、うんうんと聞いていあげている。私には出来ない・・・ 世の中の人は、自分が中心だけれども、彼女は人にライトを当ててあげるのがとても上手な人だ。
娘と妹が遊び始めると、「まなちゃん、やめて~」の後に、娘のケラケラという笑い声が聞こえてくる。3歳児に負けそうな感じの妹だが、今回は我が家にとってとてもパワフルな助っ人だった。
出産準備が整っただけではなく、夫とのデートも叶った。また、夫が古い友人に会うために遠出したり、好きなゴルフに行ったりし、久々に夫が羽を伸す姿がみれて嬉しかった。
一週間滞在し、主婦業と子守りをしてくれた妹は、「ひーちゃん、また来るね。えへへ~・・」と言って、来たとき同様の10cmを超えるヒール姿でお盆中の満員電車に揺られてながら帰っていった。妹・・・ありがとう。
今日は、どこかの波に乗ってるそうだ。外は、大雨だけれども大丈夫だろうか。やはり、彼女の行動はよく分からない・・・