産まれたばかりのまだ胎脂に包まれているジョイスを胸元においたとき、湯気が見えるか思うほどに、ほやほやであたたかかった。産みだされたばかりの柔らかなジョイスを初めて抱いたとき、あたたかな温もりとともに、神さまといた名残りの匂いをかいだ気がした。命の香りだった。
胸元に見える顔、とても可愛いかった。頭は無いし、脳はむき出しだけれどもとても愛しい。神さまは、私に無条件に人を愛することを教えてくれた。
“わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して下さって、わたしたちの罪のためにあがないの供え物として、御子をおつかわしになった。
ここに愛がある。”ヨハネ第一4:10
”わたしたちは、わたしたちに対する神の愛を知り、また信じています。神は愛です。愛にとどまる人は、神の内にとどまり、神もその人の内にとどまってくださいます。”ヨハネ第一4:16
神さまが私たちを先に愛してくださった。私たちがよい行いをしたから愛してくれいるのでなく、その前から無条件の愛で私たちを愛してくれている。
ジョイスにおっぱいをくわえさせあげると、小さな口でチュッチュッと吸っていた。よいっしょ、よいっしょと足で私のお腹あたりを蹴りあげて、私の顔近くに勢いよくあがってくることがあった。出生数分にして ずりばいをしたジョイスの力強い足で、私のお腹の中にいたときに中から蹴っていたと思うと微笑ましく、また神さまが与えた彼女の生命力に感動した。
2652gの小さな命は、とてもあったかかった。
かみさまのつくられたその命は、本当に美しかった。