羊水過多の原因かもしれない嚥下機能の低下(飲み吐きする行為)を心配していたが、嚥下をしているところをエコーで確認することが出来た。羊水量は今も多いが、特に前回から増えているわけでもなく少し多いだけなので大丈夫そうだ。母体の体重は一般的に、10kgまで増加していいと制限があるが、後4週間を残して、10kgの制限に達してしまった。体重が増えると、産道にも肉が付き胎児が出にくくなるから気をつけ、来週からは床の雑巾がけを再開しようと思う。
胎児の体重を測定するには、頭の大きさを打ち込まないと出ないらしいが、腹回りが少し小さいだけで順調に成長しているためて、頭の重さを少し引いて2000gくらいかなとジョイスの体重を教えてもらった。
主治医と、もう35週なんだね。あっという間だったねと話した後、夫が一緒だったのもあるのか、出産時のリスクについて新たな説明があった。
医師は、分娩時にジョイスがどのような体勢で出てくるか分からないことを心配していた。ジョイスが首から出ようとすると大変だという。顔をおへその方をみるような体勢で首が先になると、産道につっかえてしまうらしい。そうなると胎児が産道をふさぐので、お産が進まなくなってしまう。その状況になってしまった時は、致死の子のために、母体を切るか(帝王切開)、胎児をつぶしてしまうかの相談をしなくてはならないという。
健康な胎児は一番大きい頭が産道に道を作るが、頭が小さいから道を作れず時間がかかるかもしれない。頭より体が大きい場合は、体がつっかかってしまうかもしれないなど、無脳児ならではの分娩時に起こりうるトラブルについて説明を聞いた。
実例として、胎児の体が産道につっかかり、母体を守るために、すでに死んでしまっていた胎児をバラバラにつぶしてしまい子宮から取り出した例もあるそうだ。死産だったため、帝王切開のリスクを避けた方法らしい。
医師は、逆子で産まれて来たほうがいいのかもと言っていた。首から上が小さいので、逆子で心配される頭が産道につっかえることがないので、逆子であればお尻からひっぱり出せるからとの理由だった。
私たちの主治医は、大丈夫だとは言わない人だ。現実を分かりやすく丁寧に教えてくれ、とても慎重で細かくストレートだ。でも、誠意を持って私たち向き合ってくれているのが分かり、有難く思う。
とりあえず、医師いわく、どんなお産になるのか分からないそうだ。
私の周りのママたちは、みんな口を揃えて、二人目は出てくるの早いよ~と言っていたので、長くかかるかも・・・の医師の言葉に大きなため息がもれる。
今は、ただただ、スクワットと雑巾がけ頑張るしかない。
検診が終わってから、夫と相談した。
「ドクターが逆子の方がいいって言ってたね。」
「どうする?ジョイスにもう一度回るように言う?」
「こないだ、頼み込んで回ってもらったばっかりだよね」
「ジョイスに、ごめん、間違いだったって言う?ドクターがさぁ~って感じ で?」・・・・
「もう体も大きいから、えぇ~っまた~!?って感じかな」
「・・・じゃあ、成り行きにまかせる?」
「そうだね」
夫のいつも笑いを忘れない感覚が好きだ。どんなシリアスなことも、夫がいると軽く受け取れられてしまう。
知らないこと、経験したこのないことを考えだすと、心配ばかりがつのり、ネガティブになるから、とりあえず成り行きに任せることにした。