ジョイスのときもでしたが、赤ちゃんがまだ生きているのに、万が一に備えて準備するのは、かなり感情をゆさぶられます。
木村牧師夫妻から、家族が亡くなった後は、とても慌ただしくなると聞かされていたため、もしかすると早めに来るかもしれない娘との最期のときを少しでも長く、また穏やかに過ごしたいという思いから、あらかじめ私たち夫婦は準備をすることにしました。
(今、精神的にお辛い状況におられる方は、今は読まれないことをお勧めします。すみません... )
ジョイスが死亡診断を受けた後、心構えをしていたつもりでしたが、しなくてはならないことに感情が全くついていかず、何をするにも普段の倍ほどの時間がかかりました。死後は、体力・精神ともに非常に辛いので、家族や力になってくれる方に事前に段取りを相談しておくのもいいと思います。
ジョイスの葬儀は、葬儀会社を通しませんでした。娘を自分たちのペースで最後までしっかりと見送ってやりたいという思いと、ジョイスの生前に、私が葬儀会社の比較や金額を見積もる心の余裕がなかったというのもあります。
一方で、自分たちでする場合は、ジョイスが生きている間に、棺を選んだり、斎場の確認をしたり、ジョイスが死くなった後のことを想定して準備をしていくため、とても心が折れる作業でした。
こういう作業は、感情を入れず、淡々と一気にしてしまうことが大切です。また、神様に心が守られるように、また、一斉の感情から影響を受けないと宣言して祈るのもいいと思います。
・死亡診断後の流れ
死亡診断→出生&死亡届提出して、火葬許可書をもらう→火葬場の予約→棺、ドライアイス準備→遺体とドライアイスを棺に入れる(出棺2~3時間前)→火葬場の予約時間に合わせて棺と骨壺を持って病院を出発
火葬場での流れ
火葬前式(牧師)→火葬→収骨
・死亡診断後に行うこと
1棺と骨壺の手配(ネット、病院、または葬儀会社から購入)
2出産届、死亡届の提出し火葬許可書をもらいに行く(役所)
3火葬許可書をもらったら、火葬場の予約(火葬場に電話)
4牧師の予約(必要があれば)
5ドライアイスの手配(私は葬儀屋に連絡しました)
1棺・骨壺について
あらかじめ購入する会社、棺のサイズや柄を確認している方がスムーズです。ジョイスの棺は、ネットで購入し、天使のsoraさんにお世話になりました。
サイズは、赤ちゃんでも数週により異なるので気をつけてください。
実際に、私が選んでいたサイズは流産用でしたので、急遽、選び直さなくてはいけませんでした。天使のsoraさんは、午後三時くらいまでにクレジットカード払いで購入すれば、本州であれば、翌日に病院に届けてくれるそうです。
葬儀会社で棺だけ購入することもできましたが、インターネットの方が可愛いものがありました。
ジョイスの棺は、ピンク色のクマ柄にしました。
2出産・死亡届を出し、火葬許可書をもらわないと、3火葬場の予約がとれません。
ジョイスが亡くなったのは十月の初旬でまだ暖かかったため、ジョイスの体のためにも早く火葬してやるのが良く、出来れば二日以内に火葬することを病院から勧められました。
岡山の場合、火葬場は地域ごとに利用できるところが決まって、私が利用した東山斎場は、午後4時までに予約の連絡しないといけなかったため、朝9時頃に亡くなり、夫は、別れを惜しむ間もなく数時間後にはジョイスを病室に残したまま市役所に向かわなければなりませんでした。役所は結構時間がかかりますので、時間に余裕を持っていかれることをおすすめします。
3牧師の都合を聞き、
(あらかじめ牧師やお坊さんを呼ぶかどうか、また、来てくれるのかも調べておく必要があります。)
4火葬場に電話連絡し、予約をとる。
多くの火葬場は、友引にお休みのことが多いです。ジョイスの場合は、亡くなった翌日が友引だったため、死後三日目に火葬しましたが、休みあけだったため、火葬場がひどく混雑し予約の時間も大幅に遅れました。
斎場では、火葬前の葬儀(15~30分程)が行われた後は、すぐに焼かれますので、それまでにしっかりお別れを告げましょう。
・棺に入れるもの
火が勢いよく回るものは、棺の中が高温になりお骨が残りにくくなるため、なるべく綿などの素材にし、中に入れるものも最低限度にするのが良いそうです。
棺とセットできた敷布団はよく燃えそうだったので使わず、厚めの綿タオルでベッドと枕をつくり、ジョイスをおくるみに撒いてから棺の中に入れ、その上から友人からいただいた花々でお花の掛け布団をかけてやりました。ドライアイスは、お花を入れる前に、助産師さんがジョイスの体の冷やしてやらないといけない部位にあてておいてくださいました。
・火葬後に骨壺が必要になりますので、忘れずにご持参ください。
また、病院から棺を持ち出す際に、棺をおおうための大きな布が必要でした。
赤ちゃんが亡くなった場合は、まだ知り合いもいませんし、母体も産後ということもあり、お葬式をしない場合もあるそうですが、私たちは、どうしても天国への旅立ちと支えてくださった方々に感謝の気持ちをお伝えしたかったので、私の体の回復を待って産後一カ月後に「天国への旅立ちお祝い&感謝会」(お葬式)をしました。
<かかった費用>
・棺 22000円
・骨壺 3980円
・ドライアイス 2500円
・火葬費用 6000円
・牧師への謝礼
教会で行ったお葬式(ジョイスの旅立ちお祝い会)は、別途費用が必要でしたが、教会は葬儀会社と比べ、利益を求めていませんので、とても良心的な費用で助かりました。
お花代は(お香典)はどなたからも頂かないようにしていたため、返礼品は省かせていただきました。
納骨は、まだしていません。私たち夫婦のどちらかが天国に帰る日がきたときに、考えようかなと思います。仏壇もクリスチャンなのでありません。
長くなりましたが、この情報が、必要な方の参考になれば幸いです。
過去の参考ブログ記事
・死に備えての準備
・死後
・出棺と退院
・火葬前式
・骨と灰になる(火葬)
・天国旅立ちお祝い&感謝会(お葬式)